みなさんどーも ウホウホ!
ゴリゴリTVブログのオスゴリ(@gorigoriTV_)です!!
- 「QYLDってどんなETF?」
- 「なぜそんなに高配当なの?」
こんな悩みを、解決します
QYLDは、米国の超高配当ETF
「カバード・コール」戦略を使い超高配当を実現していますが、それだけで購入するのはリスクでしかありません
人ぞれぞれ資金や生活環境、投資方法は様々
しっかりあなたに合うETFなのか中身を理解したうえで投資しましょう
以下では、QYLDとはどんなETFなのか、メリット・デメリットだけでなくカバードコールの詳細まで投資初心者でもわかるように徹底解説しています
QYLDに投資をする前に、参考にしていってください
- QYLDとは
- QYLDの配当利回りや特徴
- QYLDのリスクやカバード・コールの詳細
QYLDとは
名称 | グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF |
---|---|
運用会社 | グローバルX |
ベンチマーク | CBOE NASDAQ-100®・バイライト・V2・インデックス |
設定日 | 2013年12月11日 |
経費率 | 0.6% |
純資産 | 80億2600万$ |
配当月 | 毎月 |
QYLDとは、グローバルX社が運用しており、「CBOE NASDAQ-100®・バイライト・V2・インデックス」をベンチマークとしたETF
毎月分配型で毎月配当金を貰えます
また、設立日も2013年12月11日と約11年ほどの期間運用されています
経費率も米国高配当ETFにしては比較的高い0.6%
QYLDの配当利回りや特徴
次に超高配当株、QYLDの配当利回りやこれまでの配当金など特徴を見ていきましょう
配当利回りは2024年7月20日時点での有名な米国高配株ETFと比較したものが以下になります
- VYM:2.88%
- HDV:3.37%
- SPYD:4.31%
- QYLD:11.50%
QYLDが圧倒的な配当利回りなのが分かります
次にこれまで出してきた配当金の推移をみていきましょう
QYLDの過去3年の配当金の推移は以下の通り
2021年 配当金の推移
1月 | 0.229$ |
---|---|
2月 | 0.233$ |
3月 | 0.224$ |
4月 | 0.228$ |
5月 | 0.221$ |
6月 | 0.194$ |
7月 | 0.223$ |
8月 | 0.188$ |
9月 | 0.190$ |
10月 | 0.197$ |
11月 | 0.225$ |
12月 | 0.499$ |
2022年 配当金の推移
1月 | 0.203$ |
---|---|
2月 | 0.202$ |
3月 | 0.209$ |
4月 | 0.205$ |
5月 | 0.178$ |
6月 | 0.173$ |
7月 | 0.180$ |
8月 | 0.181$ |
9月 | 0.165$ |
10月 | 0.162$ |
11月 | 0.164$ |
12月 | 0.161$ |
2023年 配当金の推移
1月 | 0.169$ |
---|---|
2月 | 0.167$ |
3月 | 0.169$ |
4月 | 0.173$ |
5月 | 0.168$ |
6月 | 0.176$ |
7月 | 0.179$ |
8月 | 0.173$ |
9月 | 0.171$ |
10月 | 0.166$ |
11月 | 0.161$ |
12月 | 0.165$ |
2024年 配当金の推移
1月 | 0.179$ |
---|---|
2月 | 0.177$ |
3月 | 0.178$ |
4月 | 0.172$ |
5月 | 0.162$ |
6月 | 0.168$ |
この超高配当をたたき出している理由が「カバード・コール」戦略となります
また、QYLDは1株当たりの単価も低く低資金でも購入しやすいのが特徴
現在の株価チャートは以下となります
こんなに高配当なら購入したくなってしまいますよね
ですが、ちょっと待ってください
何度も言いますがしっかり中身を理解したうえで購入しましょう
非常に高配当ですが、中身がかなり複雑なETF
以下で説明しているので、確認していきましょう
QYLDのリスクやカバード・コールの詳細
上記で何回もいっていますが、QYLDにあなたが投資したいと思うならしっかり中身は確認すべき
QYLDのリスクについてしっかり頭に入れておきましょう
カバード・コールとは
QYLDのカバード・コール戦略とは
要は以下の2つを行うということ
- 現物株を買う
- コール・オプションで売る
ということを行っています
「わけがわからない」という言葉が聞こえてきますね
簡単に説明すると、株の売買に「オプション取引」を行っているということ
コール・オプションとは、商品を将来のある期日までに、その時の市場価格に関係なくあらかじめ決められた特定の価格(=権利行使価格)で買う権利
コール・オプションで売るということは、いついつにこの価格で買う権利を売るということをします
またオプション取引には以下の特徴があります
- 買い手は必ず「オプションプレミアム」(=オプションの購入料)を支払う必要がある
- オプションの売り手はプレミアムを受け取っているので、買い手の「権利行使」に応じる義務
売り手は株価の結果が悪くても、必ずオプションプレミアム(購入料)が手に入ります
逆に株価の結果が良くても「権利行使価格」で買い手に売らなければなりません
難しいので数字を使って分かりやすく説明しますね
- 権利行使価格:1,000円
- オプションプレミアム:100円
- 満期日:1ヵ月
ということで具体例を説明します
上記の例でいうと権利行使価格(1,000円)で買って、オプションプレミアム(100円)を上乗せして売るということ
この時、100円は必ず利益になりますよね
そして、1ヵ月の満期日がきたら株価がどうであれ、買い手に売らなければなりません
1ヵ月の満期日がきて、売るときに株価が1,050円だったとします
この場合、1,100円で売っているので50円分得をしたということになります
ですが反対に1,150円になっていたとします
この場合は、1,100円で売っているので50円分株価の値上がり益を逃したということになります
ですが、良くも悪くも必ずオプションプレミアムの分の利益は確保できるということ
QYLDの「カバード・コール」戦略は、このようにキャピタルゲイン(値上がり益)を放棄して、オプションプレミアムで手堅く利益をとるということ
QYLDのメリット
QYLDのメリットは以下の通り
- 毎月分配
- 超高い配当利回り
メリットはやはりこの2つ
米国株の配当は通常3か月に1回が多く、QYLDの毎月の配当金は嬉しいですよね
大体3月、6月、9月、12月が多く大体3か月ごとに貰える配当金が偏ってしまいます
QYLDは1株あたり毎月0.2$前後の分配金が貰えるので、再投資に使うもよし、遊びに使うもよし
また、超高配当なのがやはり大きな魅力
10%前後の配当利回りはえぐいとしか言いようがありません
10年持っていれば原資がすべて回収できてしまいますからね
他の高配当株と言われている銘柄と比較しても圧倒的な配当利回り
上記2つが、QYLDの最大の魅力といっても過言ではないでしょう
QYLDのデメリット
次に、QYLDの注目しておきたいデメリットを見ていきましょう
- キャピタルゲインを放棄
- 総合利回りは低い
- 安定しない分配金
- 原資を売っている疑惑
がQYLDのデメリットとして挙げられます
非常に重要なことなので順に解説していきますね
キャピタルゲインを放棄
QYLDは上記でも紹介した通り「カバード・コール戦略」をとっています
なので、キャピタルゲイン(値上がり益)を放棄して、オプションプレミアムで手堅く利益をとるということを行います
これによりメリットである超高配当を実現していますが、逆にキャピタルゲイン(値上がり益)を放棄しているというデメリットにもなります
総合利回りは低い
QYLDのベンチマークである「NASDAQ(ナスダック)100」指数は、右肩上がりに大きく成長しています
投資に絶対はないので、「NASDAQ(ナスダック)100」が今後も絶対に右肩上がりに成長していくとは限りません
ですが、これまでの過去を振り返るとQYLDの配当まで含めた「トータルリターン」の観点では「NASDAQ(ナスダック)100」に直接投資した方が有利な可能性は絶対知っておくべき
上記は、QYLDが生まれた2013/12/11~直近までのトータルリターンの比較
- NASDAQ(ナスダック)100:約4.65倍
- QYLD:約1.98倍
大きく差がついているのがわかります
これまでの結果は、放棄しているキャピタルゲイン(値上がり益)に投資しているほうが資産は大きく増加するということ
安定しない分配金
QYLDの配当利回りは大体1株あたり毎月0.2$前後の分配金が貰えます
ですが、上記で配当金の推移を紹介した通り、毎月の配当金にはかなりのばらつきがあります
また、毎年「カバード・コール戦略」がうまくいく保証はどこにもありません
オプションプレミアムはボラによって違ってくるので、配当金の浮き沈みが比較的激しく分配金は安定しない
今は超高配当を継続して出せていますが、今後はわからないのが現状
もしかしたらを想定して投資するのがおすすめ
原資を売っている疑惑
これが一番注目してほしいデメリット
簡単に言うと、QYLDの分配金の一部は利益じゃないところから出てるタコ足配当の可能性がある
あくまで可能性があるとのことであり、調べても諸説あるので鵜吞みにはしないでください
これまで紹介してきた通り、QYLDは「カバード・コール戦略」のオプションプレミアムのおかげで超高配当が維持できています
しかし、この「カバード・コール戦略」のオプションプレミアムがうまく獲得できなかった場合、オプション取引で大損した場合、分配金を維持できなくなってしまい、客離れの大きな要因になってしまいます
分配金の一部は利益じゃないところから出てるといわれている原因が1株当たりの財務ハイライトの「資本の払い戻し」の欄
結論から言うと、2020年の財務ハイライトがQYLDは投資利益ではほぼ儲かっておらず、分配金の為に「資本の払戻し=原資の売却」を行った可能性が高く、「資本の払戻し」が2.39とかなり多い
QYLDは分配金の元手が足りないときは原資を切り崩してる可能性が濃厚で、その原資は投資家が投資した資金の一部またはすべてのタコ足配当となります
タコ足配当ならその分は利益とは言えませんね
今は純資産がすごく多いので問題にならない水準の「資本の払戻し」かもしれませんが、QYLDの人気がなくなったりして純資産が減れば致命的な問題になる可能性はあるということは頭にいれておいたほうがいいかもしれませんね
何度も言いますがこれはあくまで可能性の話なので、絶対にそうしていると鵜呑みにはしないでください
QYLD特徴・配当利回りやリスクの詳細まとめ
お疲れさまでした
少し難しい話で疲れたかもしれませんが、QYLDに投資するにあたりとても大事なこと
QYLDの特徴は以下の通り
- 毎月分配
- 超高い配当利回り
- キャピタルゲインを放棄
- 総合利回りは低い
- 安定しない分配金
- 原資を売っている疑惑
QYLDは「カバード・コール戦略」で超高配当を実現する代わりに、キャピタルゲイン(値上がり益)を放棄しているETF
QYLDに投資するときはしっかり上記で解説したことを頭に入れ、投資しましょう
あなたの投資の参考に少しでもなれば嬉しいです
以下では、米国株高配当投資の始め方を初心者でもわかりやすく解説しています
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